Statement

私の作品は車をテーマにしています。

現代社会において車は必要不可欠なものであり、世界に繁栄をもたらし、
しかし、私は車が社会に利益だけをもたらしているのか疑問に感じます。
その疑問を抱くきっかけとなった豊田市は、街全体が車工場と化し、車のために道や住宅が造られ、全てが車を中心に廻っています。そんな「車」の存在に違和感を感じたのです。山中を走る高速道路、置き去りにされ錆びた車、労働者のための集合住宅、そこには繁栄の反面、失っていくものがあると感じました。
至る所で「車」を感じざるを得ない豊田の街を撮ることで、社会を動かしている「車」とは何かを問い、車の繁栄と共に衰退してゆくものの境界を見つめる事で、今を知り未来はどこへ向かうのかを考えてゆきたい。